らららracing

ららら~と歌い上げるように山を登りたい。そんな人のトレーニングやら趣味やら。

膝の痛みと自転車 膝蓋骨高位症

今年は

 去年はレースに初めて出た新たなロードバイク人生の一歩となる年でしたが今年については未だ足踏み状態といった具合です。というのも、年初から膝の痛みがちらついていて思うように自転車に乗れない日々が続いていました。けれども自転車乗りにとっては膝の痛みは良くある?ことでしょう。自転車を漕いでいていて最も酷使する関節といっても過言ではない膝の関節。機材のメンテンナンス同様に身体でも時々気を使ってやらないと思わぬ故障に繋がることがあります。まあ普段機材のメンテを怠りがちな自分にとってはなるべくしてなったのか、もしくは決定的な原因があったのか、そんな事を今回はここに綴っていこうかなと。

膝が痛い

 痛みが出たのは今年の1月頃でしょうか、さらなるトレーニングをと12月頃から積んでいて練習強度の上がってきた時期でした。冬は外に出ると平坦や登りで強度が上がり汗をかく、下りや休憩後の走り始めなどでは着こまないと寒さに耐えられないなどでウェアの着脱が面倒な部分があってかそれ程外ライドはせず、ほぼ室内ローラーで走りこんでいました。その頃の直前のロングライドとローラーの内容はこちら。

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 ロングでは峠をリピートしていて強度はそこそこ高めでした。室内ローラーも1月前半は中強度で15~20分を何本かやっていたのを後半に中強度1本+インターバルでクリスクロスを行っていました。ちなみに私は心拍計もパワーメーターも持っていません。見ているのは速度のみでミノウラFG540のメーカーが出している速度パワー換算表をもとに仮想的にパワーを設定した感覚パワトレです。前述の中強度は感覚的にL4領域です。

 と生意気に効率を求めてトレーニングしていたところで、中強度メニューを終えると痛みを感じていました。痛んでいたのは膝のお皿(膝蓋骨)の下の部分で慢性的に痛みが半日程続くのを湿布で抑えて対処していました。この時トレーニング頻度は週4~5で2、3日に一度レストを入れていましたので練習後の湿布で凌いでレスト日に全快させるサイクルで何とかなっていました。

 1月後半にはクリスクロスというインターバルを取り入れて強度を上げているところで、練習後の痛みはそれまでより強くでるようになり一日では引かずに翌日のローラーで漕ぐ時も痛みは出ていたのですが動いてみると痛みは引いて割と動けてしまう。しかし練習後にまた強い痛みがでていましたがローラーは続けていました。今思えばこの時で止まればよかったのです。黄色信号は止まれですから。
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 そして最も痛みが強くなった2月上旬で異常だと判断してトレーニングを中止しました。普段の歩行にも支障がでる程の痛みとなったためこれは怪我、故障であり一度整形外科に行き診断してもらいに行きました。医者は靭帯を痛めたのだろうということで、靭帯の組織は回復が遅く完治には時間がかかると仰っていて、湿布の処方と対処として膝を温める温熱療法と歩行時にはサポーターをすることで膝への過度な圧力がかかるのを避けるようにとの事で風呂に入り膝を温めたり、サポーターを日頃着けるようになりました。
 
 それからしばらく治療のためにネットで痛む箇所への治療方法を調べ、効果のありそうなものを色々試していました。以下で効果の有ったもの無かったものに分けて紹介します。あくまで個人の意見、感覚です。拝見された方の参考程度になればと思います。(笑)

効果のあったもの

香林製薬株式会社 みんなの遠赤サポーター


         ‘yahooショッピング` 
 サポーターは元々持っているものがスポーツ用の締め付けが強いタイプでしたが普段歩くだけの時や動かずに座っている時に締め付けが気にならない物を探していた所このサポーターになりました。両サイドに細長い少し固めのプレートが入っていて膝の動作を支持します。締め付けはきつくなく靴下ぐらいの感じです。そして遠赤外線の効果?で膝が温かく保つことができます。寝るときにも温かいので着けていました。

venex レッグコンフォート


                    ‘amazon`
 これは元々疲労回復の手段として使っていたものでネットで評判がいいので購入してみたもの。疲労回復効果は実感したりしなかったりでしたが今回においては足を温める効果に期待して着用してみるとこれがいい感じでした。サポーターと合わせて寝る時に着けると起きた時の膝への違和感の少なさを実感できました。おすすめです。

湿布

 痛み止めとして。対処療法ですが基本ですね。
 

効果を感じなかったもの

ピップエレキバン

 痛みが出始めたころに使っていましたがあまり効かず、そもそも肩こり用?なのでしょうか。血行促進で靭帯組織へのアプローチとしての試みでした。

りそびーむチップ

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 こちらは自転車乗りやランナーの間で流行っていたのを見かけ、試供品をよく配っている様なので信用できるのでは?と思い購入しました。エレキバンとの違いは磁石ではなくチップに埋め込まれた成分が患部に作用して治癒効果を発揮するという事で使用していました。永久版はチップですが使い捨てのシールタイプもあるようです。しかしサイトなどので見る効果は実感できず、プラセボかなあと3か月ぐらい張り続けていましたが3つ紛失してしまい現在は使用せず。私の症状では効果は得られないのかもしれないです。

グルコサミンサプリメント

 ここまで来るともう必死です。思い当たるものは試しとドラッグストアで購入しましたがあまり効果はないようで。そもそも靭帯が原因と見ていて軟骨をどうしようとしても意味ないのでしょうか。

膝蓋骨高位症という特徴??

 色々試したものの決定的な改善には至っていなかったので再び病院へ行きました。今度は一度目と違う整形外科へ。最初に行った所でもレントゲンを撮り診断してもらったのですが二度目の整形外科ではあらゆる角度でレントゲンを撮っていただいたところ、一つの答えが出ました。それは膝蓋骨高位症でした。あまり馴染みのない症状です。これは靭帯でも筋肉でもなく生まれつきの膝のお皿(膝蓋骨)の位置が引き起こす症状のようで。その名の通り通常よりも高い位置に膝のお皿がある事で本来の位置では無い箇所でお皿が動くことで特定の箇所に圧力や摩擦が集中してしまい痛みを引き起こすという症状でした。

治療方法は?

 通常より高い位置に膝のお皿(膝蓋骨)があるという膝蓋骨高位症ですが、ではどのようにすればいいのか?上にある膝を元の位置に戻せばいいという事らしいですが、整形外科の先生が仰るには治療方法は2つ。1つは手術で元の位置に戻す方法。これはリハビリも必要で手術をしても実感を得られる患者さんは少ないとのこと。しかしもう1つの方法は意外なもので簡単かつスポーツ人としては合理的なものでした。それは筋トレです。そんな事でとは思いますが先生が仰るには大腿の筋肉の1つである内側広筋という部位を鍛える事で肥大した筋肉がお皿を押し出して正常な位置で動作することができるという事です。この事実を踏まえると原因は体の出来上がっていない段階で強度の高いトレーニングをしたことでこれまで以上の負担が膝にかかった事で痛みが出たのかもしれません。しっかりと筋肉をつけて仕上げた状態であれば痛みは出なかったのではないでしょうか。これはベーストレーニングや体づくりといったトレーニングの基礎を考え直す良いきっかけになりました。

筋トレで治療、現在

 こうして筋トレ治療を開始したのが4月の上旬でした。しばらく若干痛みながらも膝に気を使った浅めのスクワットで筋トレを4月中続けていると次第に痛みが改善していきました。こんな事で良くなるなんて…。それと温熱療法は続けていてサポーター、長風呂は効果的だと思います。温めることでお皿の滑りもよくなるようなので。しかし調子に乗らないように5月を迎えるまでは自転車には乗らないと決め、そして5月現在ではやっとローラーに乗ってトレーニングができるところまで回復しました。今は体づくりとして低強度で時間をこなしていく練習に至っております。この記事を見た同じ症状や膝の痛みで悩んでいる方の参考になればと思います。では(^^)/